ゴミ屋敷 掲載

ゴミ屋敷の現状と対策:他人事ではないゴミ屋敷の現実

横浜市の「ごみ屋敷」対策条例の取り組みと、横浜市のゴミ屋敷についてまとめています。
横浜ベスト遺品整理社が担当した横浜市のゴミ屋敷を
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家に大量のゴミを溜めてしまう「ゴミ屋敷」について、問題の本質がどこにあり、さらにゴミ屋敷を取り巻く環境についてご紹介いたします。

ゴミ屋敷とは

ゴミ屋敷(ごみ屋敷・以下、この記事内ではカタカナ表記を用います)は、一般的に定義づけされていません。

主観的に「ゴミ屋敷」と表現されてしまっている側面もあるようです。

国土交通省の調査で登場する「ゴミ屋敷」の定義は、「病害虫の発生や悪臭など、既に社会的な問題となっていたり、周辺住民からなんらかの苦情等が寄せられているものなどを対象とする」と記載されています。

ゴミ屋敷とは、マスコミの報道で目にするように、家屋全体がゴミで埋め尽くされ、悪臭や害虫によって近隣住民に被害を与えている状況を指すというのが一般的なようですね。

ゴミ屋敷の問題については、2015年ごろから徐々に自治体によって条例による法整備が進められていますが、根本的な解決には至っていません。

家屋に大量のごみをためる「ごみ屋敷」に対処する条例の有無を県庁所在市と政令市、東京23区の計74市区を対象に毎日新聞がアンケートしたところ、条例があるのは12市区で16%にとどまった。居住者には高齢者が多く、福祉部門とごみを扱う環境部門との連携は必須とされるが、連絡会議や専門部署の設置は17市区で23%どまり。専門家は「認知症などの影響で誰にも起こり得る。自治体任せにせず、国が対策に取り組むべきだ」と指摘する。

ごみ屋敷 条例ありは16% 大半高齢者、主要市区調査:毎日新聞2016年10月23日 07時30分

横浜ベスト遺品整理社が活動拠点とする横浜市の場合はどうでしょうか。

横浜市のゴミ屋敷について

横浜市のゴミ屋敷の現状について、横浜市健康福祉局の健康福祉・医療委員会が2017年5月30日付で発表している『いわゆる「ごみ屋敷」対策について』という資料を見つけました。

この中で、ゴミ屋敷は次のように定義されています。

「ごみ屋敷」とは、物の堆積等に起因して害虫、ねずみ又は悪臭の発生、火災の発生 又は物の崩落のおそれ等により、近隣に影響がある不良な生活環境としています。

この資料は、2016年12月1日に施行された「横浜市建築物等における不良な生活環境の解消及び発生の防止を図るための支援及び措置に関する条例(いわゆる「ごみ屋敷」対策条例)」を受け、その対策の効果を検討しているものです。具体的な成果は以下の通りです。

平成28年度中に把握した近隣に影響がある不良な生活環境の件数
93件
平成29年3月末時点に把握した近隣に影響がある不良な生活環境の件数
67件
平成28年度中に近隣への影響が解消等された件数
26件(うち、排出支援により解消されたものが8件)
『いわゆる「ごみ屋敷」対策について』別紙より著者作成
区名H.28解消残存
鶴見826
神奈川633
西505
20416
835
港南000
保土ケ谷413
1349
磯子404
金沢422
港北615
211
青葉211
都筑101
戸塚413
202
101
瀬谷330
全市合計932667

横浜市の条例では、「排出支援」と呼ばれる項目が制定されています。

排出支援とは、条例に基づき、本人が片付けに同意したものの自ら行うことができないケースについて、区役所と資源循環局が協力して排出支援を行っています。なお、排出支援後は、区役所が円滑に福祉サービスの導入を図るなど再発防止につなげることです。この排出支援を行った件数は、2016年12月1日〜2017年3月31日までに11件。少ないながらも地道に活動し、効果を収める様子が記録されています。

横浜市の具体的な取り組みとして、堆積物の一部が崩落したことを契機に、週1回程度、本人と区が面談を実施。堆積し始めた理由や生活状況を把握するとともに、撤去の必要性を繰り返し説明し、その上で、本人が自ら事業者に頼んで撤去を依頼したケースや、ゴミ屋敷の当事者が、不在の時を含めて、100回以上の訪問を繰り返し、そのうち30回以上の面談を繰り返した上で、定期的に会えるようになり、関係性の構築も図られ、崩落の危険性が高い部分について、排出に向けた話がされているケースが報告されています。

報告書では、「ごみ屋敷」対策を行うことが市の業務として明確に位置づけられたことで平成28年7月から平成29年3月までの間に、広報等で条例が市民の皆様に周知され、新たに33件の掘り起こしにつながった。一方、平成29年3月末時点の67件のうち約3/4は27年以前に把握したものであり、解決に向けて時間を要している事案が多く残っていると結んでいます。

課題として、再び当事者が溜め込んでしまうといった撤去後の課題や、ゴミ屋敷となってしまった背景や、そのプロセス、そして、一連のゴミ屋敷化の流れをいかにして阻止するかというノウハウの蓄積が検討されています。

ゴミ屋敷問題の本質

ゴミ屋敷の解決が難しいのは、単にゴミを片付けるだけではなく、収集癖があったり、ご近所から孤立してしまっているなどの生活上の問題があることが原因です。

そのため、単純に片付けをした後、再発防止を防ぐための福祉の面からのアプローチが必要であることはいうまでもありません。

度を超えた「もったいない」という気持ちや「いつか使うかもしれない」という毎日の判断が、日増しに部屋にゴミを溜める結果となり、最終的には、目を覆いたくなるような惨状になるケースも多いのです。

ゴミ屋敷の画像
扉を開けるとゴミ。物量だけで2トントラック3台以上というケースもあります。

さらには、買い物依存症を疑うような、未使用のサランラップが50本以上も発見される場合や、45リットルのポリ袋が未使用のまま10セット以上も固まって保管されている時もあります。

片付けたいけど、片付けられなかった。そのような例も垣間見えます。

しかしながら、結果として汚れてしまったお部屋。その掃除は、壮絶で料金も通常の遺品整理よりもかかってしまうことが多いのです。

原因は、ゴミの量と、ゴミを片付けた後の現状復帰作業です。こうしたゴミ屋敷は、床が見えなくなっている状況であることが多く、キッチン付近は床材が朽ちて壊れ、キッチン付近のゴミを片付けると、床下の土の上に居た、という経験もあります。

ゴミ屋敷を整理するために

ゴミ屋敷を整理するための方法は、限られ、ほぼ私たち業者にご依頼いただくしか道がありません。

自力で片付けを行う場合でも、ご近所のゴミ出し場所にゴミ袋を10袋以上置くのは、それだけも迷惑となることがあります。

ゴミ屋敷の行政代執行が2015年京都で初めて実行されて以来、年々その数は上昇しています。

行政の手を借りて処理する頃には、近隣住民への悪臭や害虫、さらには危害を加えてしまっているケースも少なくありません。

早期発見と早期治療が重要なのは、ゴミ屋敷とて同じことです。

私たち横浜ベスト遺品整理社でもゴミ屋敷清掃の案件を取り扱っております。

「こんな部屋を任せて良いのか」とご依頼いただく際におっしゃるお客様が多いわけですが、私たちは「仕事」として作業に取り組みます。

そのため、お客様がお困りであれば、必ず力なってみせます。

ゴミ屋敷を抱え込んでしまって悩んでいらっしゃる方、近親者のゴミ謝敷などお困りの方は、ご相談だけでもお気軽にご連絡ください。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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